女子大をおすすめする理由5つ【実体験】

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わたしは御三家などと言われる東京の某女子大を卒業したが、本当に女子大に進んでよかったと思っている。人生における様々な選択の中でも、正解だったことのひとつだ。

女子大を選んだ理由

高校生のとき、日本史のおじいちゃん先生が授業中に言っていた言葉がきっかけとなった。
おじいは3年生の担任を持っていたわけでもなく、ただの嘱託のおじいだったが「女子は女子大がオススメだよ。同じ偏差値なら女子大に行った方がいい。イメージがいいから得することが多いよ」と言っていたのが印象に残った。
特に行きたい大学はなく日本文学科に進めればよかったので、ではひとつ女子大も受けてみようと思った。
進学した結果、女子大をひとことであらわすなら「天国」であった。おじいよありがとうという気持ちだ。

 

女子大の良いところ

居心地がいい

女子だけの空間の居心地の良さは独特だ。高校までは共学だったので中高女子校の雰囲気は分からないが、大学では女子だけだからといってギスギスするということは無かった。
むしろ同性だからこそお互いに気を使い合わないと孤立してしまうだろうし、授業やサークルでも感じのいい人にしか出会っていない。
そして小中高の友だちと異なると感じる点は、なぜか大学時代の友だちとは距離が近い。ここでいう距離とは物理的な距離のことだ。
ハグするとか腕を組むとか二の腕をさわりまくるとか、なぜか女子大ではそれが普通の空気感になる。もちろん相当仲が良くないと接触はないので不快と感じることなど無い。女子だけという環境がそうさせるのだろうが、不思議なことだ。もしかしたら、友だちというより姉妹的な感覚になるのかもしれない。

 

みんな真面目

女子大ではみな真面目にしっかりと勉学に励んでいた印象だ。他の大学はどうなのか分からないが、どの講義でも必ず小さいコメント用紙が配られて、出欠の確認と同時に感想や意見を求められた。
講義も少人数なので、終了後に教授に質問すると丁寧に答えてくれたりと、きめ細やかな指導をしてくれたと感じる。
わたしはミニストップの辛口チキンやハロハロを授業中にむしゃむしゃと食べることもあったが、振り返ってみてもそんなことをしている奴は他に誰もいなかった。

 

イメージがいい

就職して感じるのは、やはりオジサン受けはいい。偏差値のわりに「優秀だ」などと評価してくれることが多かった。
また、意外にも同年代くらいの男性にもよい印象を持ってもらうことが多いように感じる。
飲み会などで大学の話をすると盛り上がり、女子大とは実際のところどんな雰囲気なのかと聞かれる。「挨拶は『ごきげんよう』ですね」などとうそぶくと、みなキャッキャッと楽しそうにしている。

 

文化祭は人生で一番モテる日

女子大の文化祭自体は、共学の有名大と比べて盛り上がるようなものではない。文化祭に参加するのは学内のサークルだけだし、その他の学生は顔を出すことすらしていなかった。
だが普段は男子禁制である学内に男どもが大手を振って踏み込めるのだ。ナンパ目的の2人組くらいの男がそこかしこに出没する。
パッとしないわたしでも学内をただ歩いているだけで男に声をかけられ、名前を聞かれたり彼氏の有無を聞かれたりする。後にも先にもこんな経験は無い。
彼氏が欲しいと言う人は、いいなと思う人がいれば連絡先の交換くらいしてもいいだろう。しかしほとんどの場合、うだつのあがらないモテなそうな男たちであったことは記しておく。

 

彼氏はできる

女子大だからと言って彼氏ができないということは決してない。むしろ、他の有名大学とのインカレサークルが無数に存在するし、やはりそういったサークルに所属しているひとが多かった。アルバイトをすればそこにも男はいるだろう。
わたしはインカレでは無く学内のサークルに所属していたのでサークルでは彼氏などできようがないが、親友の開いてくれた合コン的な飲み会で彼氏はできた。

 

女子大のデメリット

世間との落差

よいところばかりの女子大だが、当然デメリットもある。あまりにも女子大の居心地が良すぎたために、社会に出たときの落差についていくのが大変だった。
後に慣れたし、たまたま入社した会社がそうだっただけだが、最初は同期の男子にこんなにも話が通じないものかと絶望した。
訳の分からない男がいないというだけで女子大に行くメリットは充分すぎるほどあると、今になって強く感じる。

 

\落差にげんなりした話/

masyumelog.com

 

 

女子大は自信を持っておすすめできる

実は女子大が第一志望という人は少数派だったのではないかと感じている。早慶やマーチの滑り止めで入学している人が多かった。滑り止めとしてだったとしても、大学を選ぶ際のひとつの選択肢として女子大をおすすめする。
これは余談だが、当時の「キラキラ女子大生」のテンプレイメージ、ブランドのバッグを掲げ茶髪を巻き髪にした華やかな学生と言うのは実は女子大では少数派だった。100人くらいの授業で5〜6人の1グループだけであった感覚だ。逆に「膝丈スカートとシャツ」みたいな清楚系のほうが多かった。
だが、どんな服装であってもどんなタイプであっても相互に許容しあう雰囲気が醸成されているのが女子大だ。
できることならもう一度入学式から大学生活を経験したいと思うくらい、尊く得がたい日々であったと思う。