早いもので転職して1年以上が経過してしまった。
自分の前後数ヶ月に中途入社している同僚も数人いるので転職について色々と思うことがあった。
今の会社に長い年数勤務したとしたら忘れてしまうこともあるはずなので記録。
前職のパワハラ体験
転職後、やはりパワハラを起こしている人物が一人もいなかった。部内で怒ってる人というのも見たことがない。全員気持ちに余裕があるのか、穏やかな日々を送っている。
前職は創業が古い企業の子会社で体育会系、またパワハラが常態化していた環境だったということもありかなり頻繁に怒られた。
ある女上司にはキレられたと言っても過言ではない指導(?)を受けたこともある。
もちろん自分がよほどの失態をしたならそれも理解はできる。でも自分ではそこまでのキレには値しないだろうと思うことしかなかった。
ほとんどが経験がないことが原因のことばかりで、例えば売り上げが飛んだとかいう実害も発生していない。
一番意味が分からなかったのは、取引先にコストコのマフィンを差し入れでもらったとき。その日上司は休暇でいなかった。
わたしはその日いるメンバーにはマフィンを配布し、上司含めいなかったメンバー分については、上司から先に選んでもらおうという配慮の元、上司の机の上に置いておいた。マフィンにはチョコ、プレーン、紅茶とか何種類かあったからだ。
すると翌日出勤した上司が、「なにこれ、わたしに全員に配れってこと?!?!」と声を荒げてゴリラのようにキレ始めた。
今だったら、わたしが気が利かなかったというのが分かる。変な配慮なんてしないで上司に好き嫌いがあったとしても適当に配布しておけばよかった。
ただ、マフィンが机の上にあっただけで普通あんな風に部下に対してキレるだろうか。
自分の分を取って、「ごめん、他の人に配っておいてくれる?こういう時は適当に配っちゃっていいからね」と言えば済む話だと思う。
もしかしたら上司は人間の皮を被った、人ではない何かだったのかもしれない。
余談だがその後上司は異動先で病んで休職した。因果応報という言葉が関係者全員の頭に浮かんだと思う。
そんな環境からの転職後、業務知識不足により注意を受けることは一度だけあったがそれは納得できる内容で、もちろんキレられてなどいなくて説明してもらっただけ。その他に叱られたこと等は全くない。
転職後に感じたこと
その他、新卒とは違うなと実感したのはOJTについて。
転職後はもちろん業務についてはOJTについてくれるが、仕事の仕方というか、メールの送り方とか優先順位のつけ方、上司への報告の仕方や共有の仕方等といったことは中途入社者には教えてくれない。
逆に前職でこういったことを身につけていないと転職先で「アレ?」と思われる。
また、OJTも1から100まで教えてくれるわけではない。ある程度の基礎ができたら、後は自分で考えたり、過去の記録を見て同様に対処したりする必要がある。
その辺りの柔軟性も無いとやはり「ん?」と思われるのだとおもう。が、もちろん分からなければ聞けばきちんと教えてくれる。
それから、会社の風土によるものか、新卒と中途の違いなのかは分からないが、周囲からの扱いが違うように感じる。
新卒入社した会社では年次が上の社員からの苗字呼び捨て、タメ口は当たり前だったが、中途入社後の今は直属の上司や先輩を除く部署の面々は皆、敬語で話してくれる。
こちらも、例え相手が新入社員だとしてもなんとなく敬語で話す。適度な距離感が心地よい。
また、前職では、特に昇格してからは後輩の指導というのか、仕事を教えることが当たり前で、分かりやすい伝え方やパワハラにならないようになど色々と気を使うことが多かった。
これは会社のカラーによるものかもしれないが、中途1年目の今はそんなことはまったく求められず、本当に気が楽だ。
職種の違いも日々強く実感している。前職は謎の現場仕事で、どうしてもマニュアル化できない経験でしか乗り切れないことが多く、特に経験値のない若手は辛い思いをすることが多々ある。
BtoCなのでクレームはかなり重く、発生の都度改善策を求められる。ほとんどの場合人の作業によるケアレスミスなので、対策も難しかった。
自分の父母•祖父母くらいのアルバイトに指示しないといけないこともあり、心労が募る。
また、現場仕事とはそういうものなのかもしれないが、上司が頼りになることが少なかった。
肩書きだけある親会社からの出向者は最悪で、プロパー社員でも現場のことはほとんど分からない人が多く、現場の悩みを相談しても解決しない。
比べて現職は事務職なわけだけど、今のところ完全なルーティンワークと、起こってしまったトラブルへの対処が主で、業務に慣れてきた現在は穏やかに過ごしている。
そして上司がチーム内で一番業務に精通していて、かなり細かい処理についても理解しているので不明点はすぐに解決できる。
何より、静かに座って落ち着いて仕事ができるというのがとてもありがたい。
基本給は転職前後ではぼ変わらないが仕事にかかる労力と気力が圧倒的に違うので、得をしている気持ちになっている。
久しぶりに会った友達に、顔つきが穏やかになった、前はやつれていたと言われ、ストレスも激減したんだなと感じた。
まとめ
結論として、やっぱり転職して本当によかった。人生においてマフィン的な理不尽な辛い思いをする必要はまったく無い。
つい我慢してしまうけど、客観的にみて、自分の親が悲しむような扱いを受ける場所からは逃げられるなら逃げたほうが絶対にいいと分かった。
わたしはあなたと違ってだいじにしてくれる人がいるのでそんなふうに扱うのはやめてください、と言えるなら言いたい。言ったところで人間の言葉は通じないので言わないが。
ブログに書いてみたら前職の愚痴ばかりになってしまった。
一度最悪を経験すると、その後幸せを感じるハードルも低くなるので最悪も悪いことばかりではない、と思うようにしている。
\転職後3週間経過した所感はこちら/