パリ最終日は、ノートルダム大聖堂、サントシャペルの他、3つの美術館を巡る。朝早くから活動したが3つの美術館を1日に詰め込むのは少々無理があった。特にルーブルは1日とる必要があると思う。
ノートルダム大聖堂
まずはホテルから地下鉄でノートルダム大聖堂へ向かった。ノートルダム大聖堂は2019年4月に火災が起きてしまった場所だ。ニュースでパリ市民が悲しんでいる映像を見て本当にこころが痛んだ。たった一度訪問しただけの異国人でさえ火災はショックなのに、パリの人の悲しみはどれほどだろう。
大聖堂の中へ。今は一部燃えてしまっていて、世界的な状況の影響で修復も遅れているらしい。またいつか見ることができるといいと思う。その為にパリへまた行きたい。
この写真の奥の薔薇窓とパイプオルガンは燃えずに残ったとのことでよかった。
こういう場所はやはり他の観光地とは全く違う空気、数百年間のあいだの祈りの重みがある。
サントシャペル教会
続いて歩いてすぐの場所にあるサントシャペル教会にも足を運ぶ。見たことのないステンドグラスの美しさで時間を忘れてしまう。
歩いているだけで楽しい街並み。
オルセー美術館
美術館巡りの1つ目はオルセー美術館。オルセー美術館は印象派の作品が多く、数年前に日本でオルセー美術館展に行きすごく良かったので、とても楽しみにしていた。
その時に見たモネの「かささぎ」が、雪の白と影のグレーの中にたくさんの色が入っていて、近くで見ても遠くから見ても素晴らしくてまた見たいと思っていた。
建物も美しい。元々は駅だったのを美術館にしたらしい。
時計台からの眺め。セーヌ川を挟んで向こう岸に移動遊園地とムーリスが見える。
一回りしてみたけど「かささぎ」が見つけられず、案内カウンターのお姉さんに聞いてみたところ「この作品は今ここには無い」というようなことを教えてくれた。きっとどこかの国の美術展に出張しているのだろう。残念だけど、また見にくればいいと思った。
オランジュリー美術館
オルセー美術館から10分程、セーヌ川を渡るとオランジュリー美術館がある。
モネの睡蓮の間は、壁一面の大きさの作品を楽しめる贅沢が味わえる。近くでじっくりモネの筆跡が見えて、点の集合が睡蓮の絵になっているのがよく分かる。日本では不可能な、至近距離での写真も撮っておけばよかったと思う。
パリ散策
一度ホテルの方へと戻り、アンジェリーナで休憩した。
この後は、買い物に出かけることにしていた。ヴァンドーム広場を抜ける。
オペラ座の脇を通る。
百貨店のギャルリー・ラファイエットへ。美しすぎる店内。
化粧品売り場に中国人が密集していたのが印象的だった。
百貨店の他、チョコレートを買いにアラン・デュカスへ行き、ゴーフルを買いにMEERTという老舗のゴーフル屋に行った。
このゴーフル、とんでもなく美味しい。生地はしっとりやわらかく、中のバニラクリームにはしゃりしゃりした砂糖ぽさが残り、でも甘ったるくなく、永遠に食べ続けられそう。また食べたい。
ルーブル美術館
最後にいよいよ、ルーブル美術館へ向かう。ルーブルは、中学生の時に小説の「ダ・ヴィンチ・コード」にハマっていて、その時から実際に行ってみたいと思っていた場所だった。
大本命のモナ・リザは、そこだけ人が群がっていた。ガラスで守られ、さらに近くに寄れないように仕切られている。間近でじっくり見たかったが、なんとなくでしか鑑賞できない。でも、小さいのに存在感がすごい。
ルーブル美術館は2時間くらいしか滞在できず、全て鑑賞するにはまったく時間が足りなかった。ミレーやモネをもっとじっくりゆっくり楽しみたいのでまたリベンジしたい。
今回はパリの中でもメジャーな観光地をまわる旅だったけど、本当に本当に良かった。素晴らしい体験ができて、死ぬ前の走馬灯には間違いなく登場すると思う。
事前にネットで調べると、パリジャンパリジェンヌたちはよそ者には英語を使わずにフランス語でしか話してくれない等という情報もあったが、今回訪れた場所ではまったくそんなことはなかった。みな親切にしてくれた。
フランスではパリ以外にもモンサンミッシェル、ノルマンディーのモネの庭にも行ってみたいので、絶対にまたいつか再訪したい。