【女性管理職はしんどい】昇格したら想像以上に生きづらくなった話

昨年、会社に命じられていわゆる中間管理職になった。年収を上げたいのでずっとスタッフでいるつもりはなかったが、予想より早く部下ができた。

2021年の調査では、女性管理職の割合は平均8.9%ながら過去最高だったとのこと。会社全体のことは分からないけど弊部の管理職はオジサンしかいない。わたしひとり管理職会議で浮いている。

会社からはなぜ昇格したかという説明も無かった。想像だが、担当範囲外の業務でも自分事として捉える(と上司に伝わるようにする)、ネガティブな感情は見せない、後輩の面倒をみていたことが理由かと思っている。あとは独身なのですぐ子供ができることも無いだろうという見込みをされているのだと思う。

昇格の結果、自分が思っていたよりしんどかった。自分より年上で社歴の長い部下が明らかに不服そうな態度を見せるのだ。 上司からの評価と同僚からの評価は異なるのだろう。上司はいま現時点の能力だけでは無く、今後の経験を見越しているのだと思うが、同僚からは「いまの仕事ぶりでなぜお前が昇格しているのか。おかしい。」というようなことを直接言われもしたし、今日まで継続して不満気な空気をびんびん発し続けている。

不満を持つことに文句は無いが、それを態度にだすことが自分の評価にはね返るかもしれないという想像はしないのだろうか。例えばボーナスの査定において、本当に仕事の結果だけで評価されると思っているのだろうか。評価をつける側だって人間なんだから、良好な関係を保つに越したことはない。 会社員として働けば当然気が付くであろうそういったことが分からないことが不思議で、席を並べていても別の世界を生きているのだと思う。

きっと、わたしが男だったらこんなことは無かったのではないかと想像する。女だと、上司に擦り寄ったとかそういう下世話で勝手な判断をされる。 男になりたいわけでは決してないが、女性管理職は思った以上に生きづらい。周囲に有無をいわさぬ能力があればよかったが、残念ながら現時点ではそうでは無い。

昇格した結果、いきなり給料が跳ね上がるわけでもなし、責任はうまれ、感情は「しんどい」がほとんどを占めるようになった。 やり切れないのは、この現状が真面目に働いた結果もたらされたものであることだ。 例えば凡ミスを連発する責任感の無い奴は重い仕事は任されないし、自分の仕事だけに目を向けて周囲に無頓着な奴は管理職にはならない。 真摯に業務に取り組んでいたらしんどい状況になったのだ。なんなんだよ会社員って...と思っている。

でも、結局今できるのはそれでもやっぱり真面目に仕事をして、成果を出して文句がある奴を黙らせることしかないのだ。腐っていればみかんと同じで排除されるだけだし、理不尽を全身で受け止めつつも仕事に取り組むしかない。